沖縄の木造住宅~木造住宅は地震に強いのか?~

こんにちは!アイエー住宅販売の島袋健太です。

中村家住宅HPより(http://www.nakamura-ke.net/)

ここ最近、沖縄県でも木造住宅が人気が出てきています。お家を買いたい、お家を建てるならRC造住宅(鉄筋コンクリート住宅)というイメージがまだある方もいらっしゃると思います。

そこで、なぜRC造住宅が良いのかと聞くと、

木造住宅だからシロアリに食べられてお家がダメになるんじゃないか、木造住宅だから台風が来た時に屋根が飛んでしまうんじゃないか、地震が来たときに倒壊しやすいんじゃないかなどなど、不安があるからだと思うんです。

そこで今回は、その中でも木造住宅は地震に強いのか?について調べてきましたので、ご覧ください!!

木造住宅の耐震性について

現在、日本の住宅において、主に用いられている構造は、木造鉄骨造鉄筋コンクリート構造の3つです。

この3つの構造の耐震性なんですが、まず木造住宅の場合、壁の量や配置(壁量計算)によって決まります。

鉄骨造、鉄筋コンクリート構造の場合は、構造計算によって決まります。

一般的な住宅の規模であれば、これらの計算に基づいて計算すれば、耐震性を同等にすることができます。

耐震性において、建物の重量も重要な要素の一つです。地震エネルギーは建物の重量に比例して大きく働きますので、重い建物ほど地震によって大きく揺れることになります。

建物自体の自重は、鉄筋コンクリート>鉄骨構造>木造の順になります。

ちなみに鉄筋コンクリート構造の建物の重さは、木造住宅のと比べて約5倍の重さになるそうです。

例えば、建物の大きさが同じぐらいの鉄筋コンクリート、鉄骨、木造の建物があった場合は、一番軽い木造住宅がもっとも揺れずに被害が少なく済むとのことです。

耐震性は何で決まるのか

木造住宅の耐震性は、2階建てまでは壁量計算によって決まります。3階建てからは、確認申請の際に鉄骨構造や鉄筋コンクリート造と同様に構造計算が求められます。

それらの結果(評点)によって耐震性は示されるのですが、その評点を決める上で重要になる部分について解説していきます。

基礎

基礎は、1階の柱や壁の下に沿うように配置される、建物を一番下で支える重要な構造体です。

現在の木造住宅の基礎で一般的に普及しているのは、布基礎べた基礎といわれる工法です。

布基礎とは、1階の壁の下だけにRC造(鉄筋コンクリート)の基礎を形成する方法です。

べた基礎は、1階の底板全面にRC造の基礎を形成します。面で建物を支える構造ですので、布基礎に比べて耐震性が優れています。

また、防虫(シロアリ)や地面からあがってくる湿気を防止するといった面でも、べた基礎を採用した方が建物の寿命も長くなることが考えられます。

布基礎もべた基礎も鉄筋コンクリート構造で作られるため、十分な強度を持たせるためには配筋の量、間隔、コンクリートの強度を設計通りに施工することが大切です。

建物の重量

地震エネルギーは、建物の重量に比例して大きく作用するので、建物自体の重量は軽い方が被害が少なくすみます。

木造住宅の場合、建物の重量を左右するのは、外壁仕上げ材と屋根材です。

建物の重量を軽減するには、まず外壁の仕上げ材に軽量であるサイディングを採用すると良いでしょう。

また、屋根材には日本瓦よりも、耐震性に考慮された軽量瓦やスレートを採用すると良いと思います。

壁は、木造住宅の耐震性における最も重要な構造体のひとつです。

現在の木造住宅は、耐震壁と呼ばれる地震エネルギーに対して有効に働く壁を採用しています。

これをバランスよく、適切な量を配置することで強度を保っています。

直下率

バランスの良い耐震壁の配置を検討したうえで直下率まで検討をすると、木造住宅の耐震性はさらに向上します。

直下率とは、2階の壁の真下に1階の壁がある割合のことをいいます。

直下率を高めていれば、地震があった際、2階へかかる地震の水平力は上手く1階へ伝わり、力を逃す効果が期待できるのです。

わかりやすく言ってしまえば、2階の重みを1階できちんと支えられれば、耐震性は上がるということです。

金物

木造住宅では、多くの金物が使用されており、金物は木材同士の継手部分の補強や、基礎と木造軸組み(簡単にいうと骨組み)を強固につなぐ重要な役割を担っています。

特に耐震壁が配置された部分の基礎には、地震の際に大きなエネルギーが掛かります。その部分が基礎から剥がされないようにするための金物は、とくに重要です。

地盤

住宅を建てる場所の地盤が地震に強いかを建築前に調査することは、すでに常識となってきています。

ここまで書いてきた事を全て行って、建物の耐震等級をクリアしたとしても、地盤が強くなければ地震による家屋損壊の心配はぬぐえません。

熊本地震における倒壊被害においても、地盤の弱さが指摘されています。

地盤調査によって地盤が弱いと判断された場合は、地盤補強をする必要があります。

地盤補強の種類は、一般的にべた基礎の採用、表層改良、杭改良の方法がとられます。

耐震等級とは何か

まず、耐震等級とは、地震に対する建物の強さを表す等級です。

耐震等級は3段階で定められています。

・等級1は建築基準法で定められている、最低限の耐震性能。

・等級2は建築基準法の1.25倍の耐震性能。※学校や避難所といった公共建築物に等級2が多い。

・等級3は建築基準法の1.5倍の耐震性能。※消防署や警察署といった災害復興の拠点となる防災施設に等級3が多い。

耐震等級1をクリアするためには、「壁量計算」で耐震性をチェックします。

耐震等級2または3をクリアするためには、「壁量計算」に加えて、上下階の壁量の比率バランスや、その地域の地震係数を検討します。ただし、耐震等級1で想定する地震地域係数よりも厳しい数字を使って検討しなければなりません。

ですから、耐震等級2または3を得るためには、単純に建築基準法に定められた1.25倍、1.5倍の強さにすれば良いというわけではありません。

住む地域を考慮しながら、上下階の間取りのバランスや建物の形状、仕上げ材の種類までも検討する必要があるのです。

まとめ

沖縄に住んでいるから地震はあまり関係ないと思っている方はまだいらっしゃるかもしれませんが、沖縄も過去に地震の被害を受けているのです。

天災は忘れた頃にやってくるということわざがあるように、我々沖縄県民も地震のことに関心を持ち、地震に強い建物と、地震に対する準備をしていかないとダメだなと気づかされました。