沖縄のお名前は5つ?

はいさい!那覇支店の水野です!

沖縄の文化はやはり独特

沖縄県は言わずと知れていますが日本の南西諸島に浮かぶいくつかの島で成り立っていますよね。

歴史を振り返ると現在の沖縄県とは時代時代により諸島の中でも琉球統治時代や薩摩藩統治時代などどこからどこまでという区切りは難しいのですが、いわゆる日本の南西諸島に浮かぶ島々では最大で個人を識別する名前が5つあるそうです。

以前、NHKのテレビ番組でも取り上げられていたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんがこのコラムでまとめてみたいと思います。

名前の種類

一般的に名前って何?と考えた時普通は先祖から代々引き継いできた姓(苗字)と名(名前)ですよね?
私でいうと…

水野(みずの) 正宏(まさひろ)

海外の方特に英語圏の名前だとファーストネーム・ミドルネーム・ファミリーネームがあったりしますね。

ジョン・F・ケネディ
モンキー・D・ルフィ
つのだ☆ひろ

こんな感じでしょうか…

沖縄で使う名前①童名(わらびなー)

童名と聞くと幼名の事かな?と想像しましたが、そうではないようです。
本州でも奈良時代から子供の頃の名前と成人(元服)してからの名前を変える事はありました。
有名なところでいうと源義経は牛若丸、徳川家康は竹千代など子供の頃と名前を変えるのは歴史の授業で学んでいますよね。
名前自体を変えるのは有名な歴史人物では多くいますが(・_・;

童名は変わりません。そもそも先祖から引き継ぐ名前なのです。
引き継ぎ方にはある一定の法則があります。
例えば長男の場合は父方の祖父の童名と同じで出生順に自動的に与えられるものです。
与えられた童名により先祖を意識して、家系における自分の位置を意識する事になります。
今では沖縄県内でもごく一部の地域で使用されており、また逆に、奄美大島では小さな子供でも自分の童名をちゃんと知っているという根強く残った地域もあります。

沖縄で使う名前②屋号(やごう)


これは家(屋)の名前、苗字に近い役割ですね。

明治以前の沖縄では苗字ではなく屋号で家を表すことが一般的だったと言います
新聞の訃報(お悔やみ)欄や墓前にも記載される事もあり童名より現代に継がれている部分は多いかもしれません。
そもそも同じ苗字ばかりの集落が多い事もあり細分化する意味でアダ名や職業などを盛り込んだ屋号も多いそうです。

一例を挙げると…
・カンジャー(鍛冶屋)
・ヤンバルヤー(山原家)
・ナンヨーゲーリ(南洋帰り)

例えば山城さんばっかりの集落でおじぃやおばぁに『あんたどこの人ね?』と聞かれた時に「カンジャーとこの太郎です」などと絞り込む時に使えますが、この場合違う職業でも先祖の職業や通り名を使う感じですね。

沖縄で使う名前③門中(むんちゅー・むんちゅう)

沖縄地域の始祖を同じくする父方の血縁集団を門中と呼ぶようです。
いわゆる父方直系の親族を表す感じですね。
親族なので当たり前といえば当たり前ですが、門中の結束力は非常強いと言われています。
門中内での奨学金を設けたり、託児所を作ったりと相互扶助の精神が強い一方、女性は門中を継げないなど差別とも取られてしまう問題はある。
門中同士でのボートレースで有名なのは糸満で行われるハーリー!
大会は毎年白熱していると言います。


そして門中といえば門中墓(むんちゅうばか)も有名です。

日本最大とも呼ばれる墓が糸満市にある幸地腹門中の墓で、平成24年の時点で3436人(門中名簿登録者)が眠っており一族ほぼ全員の共同墓となっています。
墓の中で本墓、仮墓に分けられていてこれまでに5000体弱が納骨されていると推算されている。

余談ではあるが18世紀末にヨーロッパ人が琉球に辿り着き3つの印象深い事柄で…
・武器のない国
・礼節を守る国
・琉球の白い墓
と、言われているそうです。

沖縄で使う名前

冒頭でNHKの番組の話に触れたが、『日本人のおなまえっ!』という古舘伊知郎さん司会の番組ですが、番組内で沖縄でのロケが行われていて番組観覧者の中に5つ全ての名前を持っている方も登場していました。
時代の流れで必要ないと判断されたのか、童名、屋号、門中を知らない沖縄の方も増えてきているようです。
ちょっと寂しい気もしますね。

以前に書いた沖縄の地名、名前にまつわるコラムも併せて読んでいただけると幸いです。
沖縄の文字が難解すぎる件
沖縄の難読地名これなんて読むの?〜糸満編〜
沖縄の難読地名これなんて読むの?〜豊見城編〜
沖縄の難読地名これなんて読むの?〜八重瀬町編〜