沖縄の木造住宅に住むなら必見。逃れられない『台風』への備え

異常気象?猛威を振るう台風

沖縄といえば…強い日差し、白い砂浜、どこまでも続く青い海、心地よい風。なんて、良い事ばかりでもありません。
そもそも南は沖縄、北は北海道まで日本中を駆け巡る【台風】の脅威からは逃れられないのかもしれません。

 日本気象協会HPより(https://tenki.jp/)

台風の動きは、赤道付近の温暖な海上で発生し、北上し日本を覆っている高気圧の壁にぶつかり北上できなくなると、西から吹くジェット気流によって北東へ進路を変えていく。大体の台風がこの流れで、南西から北東に伸びる日本列島を縦断していくのです。もちろん、気圧や風の影響などで日本列島からそれたり消滅したりする台風も数多くあります。

また、台風が日本のどこかに上陸して、様々な被害をもたらし温帯低気圧に変わるまでの間は徐々に勢力が弱まっていくのが一般的な台風です。稀に上陸後、勢いが増す台風などもありますが、一時的なもので被害が大きいのはやはり日本国内だと沖縄・奄美諸島が被害が大きく、多くの台風の通り道となっているのが現状です。

 台風による被害

 台風前の対策

 台風の教訓を活かす

以上3点についてまとめていきたいと思います。

台風による被害

近年、台風による直接的な被害、または台風に伴う間接的な被害が多く報告されています。

2015年台風21号を憶えているでしょうか?瞬間最大風速81m/sという、とんでもない台風が与那国島を襲い、そのまま石垣島、波照間島を襲い大きな被害をもたらしました。

いわゆる猛烈な台風による直接的な被害です。猛烈な風と共に凄まじい量の雨が島々を襲い、外に出ているあらゆるものをなぎ倒し、宙を舞い、民家や施設に銃弾の如く降り注ぎ、車は転がり傘なんて持ち歩いていることの方が危険という状況です。


また、2017年に立て続けに襲来した台風は威力もさることながら、秋雨前線を刺激した事による、膨大な降水が全国で確認され、山間の地盤が緩み土砂災害で多くの命を失う事になりました。また、都市部でも交通機関の乱れから事故、航空、船舶、鉄道などによる運航停止で数多くの足に影響を与えたのは記憶にも新しいかと思います。

このように、ひとえに台風被害と言っても、直接的なものと間接的なものがあり、経済的はもちろんの事、人命を左右する天災の一つです。台風の通り道である日本、さらには沖縄周辺では毎年のように大小さまざまな被害を受け続けてきているのです。

台風前の対策

それでは台風に備えて行わなければならないことは何か?

動きを掴め!

現在、気象科学の進歩と宇宙テクノロジーの進歩により、台風発生前の段階から事前に予測が可能となり、発生した後の台風の進路も一昔前と比べると格段と精度を高めています。なかでも個人的に最近驚いたサイトがあります。テレビで紹介していたサイトなのでかなり有名になっているかもしれませんが、【Windy.com】というサイトをご存知でしょうか?風の動きを可視化したサイトです。(https://www.windy.com/)


画像では少し見づらいですね(;´・ω・)
地球を球体として見る事も出来ます。
Earth:地球の風】というサイトです。(https://earth.nullschool.net/jp/)

テレビのニュースなどでもかなり精度の高い台風予測ができてきています。

守るための準備!

台風が近づく前にバルコニーに出ている物や、家の周りに置いてある植木鉢など、家の中に入れる。自転車やバイクは柱に縛ったり、滑りの良い網戸などは家の中に入れます。
雨戸があれば閉めるのはもちろん、窓に物が飛んできたときに備えて格子を設置したり、ガラスが割れて2次災害を防ぐために飛散防止の窓テープを貼る。




窓の下から雨水の侵入を防ぐために古新聞を窓際に敷き詰めるなどなど…避ける事の出来ない台風をいかに対策するのか先人たちの知恵が活きます。用心している方は停電に備え携帯電話もしっかり充電しておき、食料も買い置きしておくそうです。

台風通過を待て!

そして何より大事なのは、準備が整ってからTUTAYAさんかGEOさんに行くそうです。(笑)
確かに台風襲来中は外に出れないですもんね( *´艸`)
個人的におススメは…コラムに書きます

台風の教訓を活かす

数多くの台風が往来してきた沖縄県や奄美諸島群は、古くから台風被害の教訓を活かした家づくりをしていました。平屋構造で高さのある建物は極力作らず、母屋の周りには石垣を築き台風による横風を緩和させていました。また、その石垣もあえて風が通り抜けるようにサンゴの化石で組んで作ったものです。完全に密閉した壁は強烈な台風による壁の崩壊が考えられます。強すぎる風を受けすぎないように力を流す工夫がされているのです。

現代の木造住宅も、もちろん台風の対策はばっちりです。もちろん対策の方法はメーカーそれぞれ違いはありますが、地震や台風など自然災害の多い国だからこそ、それに応じた対策は世界的に見ても際立っています。
一例をあげると、あるメーカーで採用しているのは木造枠組み工法(様々な工法に関する記事は別途記述します)による建物ですが、耐力壁というものを使用する事により台風や強風に耐え得る強度を作り上げ、従来の木造建築では使用していなかったオリジナル金具を使う事で、第三者機関の定める住宅性能表示制度により耐風等級に関し最高等級を取得。沖縄最大級の台風、風速80m/sに耐える、耐風性の住宅を提供しています。

今、木造住宅が沖縄県内で爆発的に増えている理由の一つがこの台風対策、耐風性能の強化は大きいですね。もちろん他にも理由はたくさんありますが、それはまた別の記事で…

まとめ

天災は忘れた頃にやってくるとは言いますが…この記事を作るのにあたって様々な勉強をしました。

台風は毎年毎年やってくるんですよね、もちろん反れる事もあるし、台風自体が多い年もあれば少ない年もあり、大きい台風が続いたり小さい台風しか来なかったり。
規模や数はどうあれ毎年来る台風と共存するためには、台風に負けない建物と、台風に対する準備、台風を受け入れる心構えをしっかりしないといけないんだなと気づかされました。

全てが万端でも防ぎきれない事は当然あります。
でも今選択できる最善の策を取っておかないで後悔するのは愚かなことだと思います。

沖縄の住宅対策、【塩害】【シロアリ】【台風】【地震】色々調べていきたいと思います。どうか良い、家探しを(^^♪

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